預けていたお金がすべて戻ってくるのかというと、そうではない。ペイオフによって補償されるのは、ひとつの金融機関につき、一人あたり1000万円とその利子までとかぎられている。1500万円を預けていたとすると、とりあえず1000万円とその利子はペイオフによって補償されるが、残りの500万円はどうなるかわからない。倒産した銀行にある程度の資産が残っている場合は、その資産を現金にして、預金額に応じて預金者に分配する。もしその銀行に全預金額の5割に相当する資産が残っていたなら、500万円の5割に当たる250万円は戻ってくるということだ。そうした危険を回避するには、預金額が1000万円を超えた時点で超過分を1000万単位で別の銀行に移し替える必要がある。そうすれば、たとえどの銀行が破綻したとしても、被害は免れるだろう。ただし、預金の種類によって保護されるものと保護されないものがあることも忘れてはならない。たとえば、外国の銀行の日本支店の預金などは保護の対象とならないので、注意が必要だ。
飛んできたバスケットボールをとりそこなって、突き指をしてしまった。バレーボール、ドッジボールなどの球技をしているときに、だれでも一度くらいは経験があるはずだ。こんなときあなたは、あわてて指をひっぱって治そうとしていないだろうか。指を突いて縮まってしまったのだから、ひっぱれば治ると以前から思われてきた。確かに一理あるように思える考え方だ。しかし、人間の体というものはそんな単純にはできていない。突き指というのは、何らかの無理な力が指先にかかることにより、指先を伸ばすための腱が傷ついている状態だ。ひどいときには、腱が切れたり、骨折している場合も考えられる。突き指の応急手当てとしては、そのままの位置で動かさないようにして冷やすことだ。無理にひっぱってはよけいに症状を悪くしてしまう。
魚料理では、小骨が問題です。家庭で食べるとき、あるいは箸で和食を食べるときなら、骨を箸でつまんでしっかり取り除いてから食べます。この場合でも、小骨が口の中に入ってしまうこともあります。とくに、アジのフライ、サンマやアユの塩焼き、ウナギのかば焼きなどは、小骨が口の中に入りやすいものです。ときには、西洋料理のムニエルなどでも、骨が口に入ることがあります。これは、どう取り除けばいいのでしょうか。口から出して手でつまんでよいのでしょうか。こんなときは、スマートに手早く処理するのがポイントです。西洋料理ではナイフとフォークを手にしていますから、小骨は口からそっとフォークの上に出して、皿の隅に移します。和食の場合は、懐紙で骨を受けるか、片手で口元を隠すようにして手にしている箸で受け取ります。いずれの場合でも、口から出すときは、なるべく口を閉じたまま、さりげなく舌で押し出すようにすると、見苦しくなく出せます。直接皿に吐き出したり、手を使ったりしないのが原則です。手で受けるのはあまりすすめられませんが、取りにくかったらやむを得ません。その場合は、親指と人差し指でつまんで皿の端に取り出します。皿に置く骨は、皿の端一ヵ所に集めておきます。西洋料理の場合、ナイフとフォークを使いますから、小骨をしっかり取り除くのはむずかしいものです。西洋人の場合は、日本人のように神経質に小骨を問題にしません。「小骨は食べてしまえ」という感じがあるのです。ちなみに、小骨が口の中やのどに刺さってしまったときは、昔から「ご飯を丸飲みにすると、一緒に胃の中に入っていく」とか「温かい飲み物をゆっくり飲む」「大根おろしを食べる」「酢を飲む」などといった対処法がいいといわれました。たしかに、ご飯を丸飲みすると、取れることが多いようです。しかし、あるお医者さんの話では、この方法ではさらに深く刺さってしまう場合がある、ということです。鏡に向かって口をあけてみて、見える場合は取ればいいわけですが、どうしても取れないときは、耳鼻咽喉科に行ってピンセットなどで取り除いてもらうのがいいようです。サンマやアジなどの小骨は問題になることが少ないようですが、タイなどのように硬い骨だと、刺さったところが化膿するなど、問題になる場合があるようです。たかが骨、されど骨。取れないようなら、早めに受診しましょう。