お礼のあいさつにまわる範囲は、葬儀でお世話になった人、故人の恩人、会社関係、ご近所・町内会などです。初七日までにまわりますが、悲嘆が強い場合には無理をせず、電話や手紙でのお礼に代えてもかまいません。ご近所のお世話になった人たちへのあいさつは、葬儀が無事に終わったお礼と、人や車の出入りが多く、迷惑をかけたおわびをします。菓子折などを持参すると、気持ちも伝わりやすいでしょう。町内会は、昔は助け合いでしたが、昨今は、お手伝いは日当いくらと決めている地域もあります。故人の勤務先へのあいさつ故人の上司や、葬儀の際に世話役を引き受けてくれた人たちには、遺族が出向いてあいさつをします。勤務先への訪問は、私物の整理や各種の手続きをすませるという目的もあります。必ず事前に連絡して、直属の上司を訪ねます。また手続きに必要なものを総務課に聞き合わせ、先方の忙しい時問帯をはずして伺います。ロッカーや机を整理して掃除をします。鍵、社員証、パソコン、健康保険証などは、会社に返却しましょう。
披露宴に出席する場合の礼装には、正礼装、準礼装、略礼装の3つの種類があります。このうちどれを着用するかは、それぞれの立場などによって異なり、正礼装でなければ失礼にあたるということはありません。次に男性の礼装の具体的な装いを挙げておきます。・正礼装……和装は五つ紋付き羽織袴。洋装は、昼はモーニングコート、夜は燕尾服またはイブニングコートです。これらは一般的に新郎・新婦の近親者や主賓などが着用するものです。近頃は、近親者や主賓も準礼装で列席するケースが増えています。・準礼装……和装なら三つ紋付き羽織袴。洋装は、昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードです。・略礼装……ブラックスーツやダークスーツなど。一般の列席者はこの略礼装で十分です。基本的には、新郎・新婦よりも派手にならないように心がけることです。ちなみに招待状に「平服で」と記されている場合は、原則的に略礼装のことです。もし迷ったときは直接、新郎・新婦側に問い合わせてみるのもよいでしょう。
訪問先の近くに行って、あわててお店に飛び込んで買う、などということになると、適切なものがなかなか選べません。日頃、自分がおいしいと思っている名品、評判のお菓子、隠れた逸品などの情報を集めておき、前もって準備してから出かける余裕を持ちたいものです。これなら、「つまらないもの」という表現は自然と口から出なくなりますし、みやげ品についての話題が弾み、和やかな雰囲気をつくることができるでしょう。手みやげを風呂敷に包んで持参する人がいます。とてもきれいな所作の感じがして、品物が丁寧に扱われている印象で好感が持てます。品物を風呂敷に包むときは、さまざまな包み方があります。一般的には、風呂敷を斜めに敷き、品物を風呂敷の中央に横向きにのせ、風呂敷の下部分をまず折り、次いで、左、右、最後に上の順にします。左右の角を結ぶこともあります。弔事のときの包み方は左右が逆になります。先方に渡すときは、風呂敷をほどいて品物を横に置き、いったん風呂敷をたたみます。そして、品物を両手で持ち、相手に向けて差し出します。手提げの紙袋に入れて持参したときは、紙袋から出して渡します。よく紙袋ごと手渡す人がいますが、これは適切なマナーとはいえません。不要になった紙袋はその場でたたみ、自分で持ち帰ります。